事業内容
ものづくり
プラントエンジ部
部長
プラントエンジ部
部長
半導体製造装置や高機能材料を使った製缶品を手掛ける高い技術
金属材料商社として知識とノウハウを蓄積し、金属材料のエキスパートとして業容を拡大してきたアークハリマですが、現在では、半導体製造装置部品や二相系ステンレスといった高機能材料を使った難易度の高い製缶品を製作しています。半導体製造装置を構成する部品には、製品品質を担保するために、非常に繊細な加工技術が求められます。当社はこれまで培った、高い溶接技術と研磨技術によって、他社には真似できない加工技術を確立し、世界の半導体生産の根幹を担うまでになりました。また当社が主として扱うステンレス、特に二相系ステンレスは、高温・高圧・高塩分濃度など過酷な環境で使用されており、加工の難易度が非常に高い材料です。二相系ステンレス、高合金、ニッケル基合金といった高機能材料をいち早く取り入れ、知識とノウハウを積み上げてきました。そのため、高機能材料を使ったタンクなど製缶品の製作は当社の得意とする分野です。
ものづくりのDNAの継承
アークハリマの前身は、創業者が始めた鉄工所であり、アイデアと創意工夫で様々な要求をカタチにするものづくりのDNAは代々受け継がれてきました。ですから、金属材料の流通に伴う一次加工も、単に付加価値をつけるためというだけでなく、そこにものづくりの面白さがあるからと積極的に取り組み、加工設備を拡充してきました。さらに「こんなものが作れないか」という声も真剣に受け止め、社外のネットワークを駆使して機械加工や表面処理を請け負うようになり、ついには社内に製缶・溶接・バフ研磨などを行う専用の工場を設置し、本格的なものづくりの技術とネットワークを着実に蓄積してきたのです。そして2017年にものづくりを行う部門を1つの事業部として独立させプラントエンジ部と命名しました。
未来を見据えた大型設備投資
半導体は、パソコン、スマートフォン、自動車、ロボットなど電子機器に欠かせない部品です。AI技術や車の自動運転などの新たな技術革新によって、中長期的には、更なる半導体需要が見込まれます。半導体需要増加への対応やカーボンニュートラルを基軸とした新事業への取組ができるように、これまでのものづくり工場の約3倍の規模の製缶工場を2023年3月に新社屋と共に竣工しました。これに合わせ、品質・情報管理体制の更なる強化を図り、品質管理では3次元測定器、Heリークディテクター及びマイクロスコープ等の最新検査機器を完備し、情報管理では新社屋・新工場でセキュリティカードでの入室、監視カメラ及び赤外線監視装置を導入しました。これにより、顧客の要望により高いレベルで対応できる品質・情報管理が実施できており、お客様に信頼を得ています。当社のものづくりは、強みである溶接・研磨技術による高難度品の製作と高い品質・情報管理により、大手重工業メーカーからも品質認証を受けております。
新たな挑戦
アークハリマはその時代のニーズを捉えて業態を変化させる企業であります。その原動力としてSDGsに取り組む中で、カーボンニュートラルプロジェクトへのさらなる挑戦を開始します。金属材料の知識とノウハウ、高い溶接・研磨技術で半導体分野の事業に加え、カーボンニュートラルの実現において二酸化炭素を排出しないエネルギーとして注目されている、水素をはじめとしたクリーンエネルギー分野を新たな事業の柱にするべくチャレンジしていきます。
採用事例
高難度案件への取組!
部門間連携で・・・・・
プラントエンジ部営業課の仕事
当社の主なお客様は、大手重工業メーカー、食品メーカー、化学メーカーです。 当社は、材料の知識、ものづくり技術、品質管理能力の高さに自信はありますが、それだけではお客様から注文を頂くことはできません。注文を頂くために、展示会へ出展して新たなお客様との接点づくり、お客様との関係をより強くするために、定期的に情報発信し、お客様がどのような課題を持っておられるか、今後の取組について情報収集を行い、お客様との関係づくりを大切にしながら、適切なタイミングで提案活動を行っています。
プラントエンジ部生産技術課の仕事
仕事は大きくわけて、製品製作の工程管理と品質検査の2つがあります。工程管理では、図面や仕様書の解析を行い、どのような材料を使用して、どのような手順で製作していくのか、その精度によって、その後の作業効率に大きく影響します。一方で品質管理では、当社が携わっている半導体関連や当社の得意とする二相系ステンレス、高合金、ニッケル基合金などの高機能材料で製作した部品や製品は、高温・高圧・高塩分濃度など過酷な環境で使用される装置に採用されるため、製品には微小な欠陥も許されません。そのため寸法検査・機密検査・ヘリウムリーク検査など100項目近い検査を行っています。
特殊ステンレスを使った高難度調味料タンクへのチャレンジ
展示会でご縁のあった、大手調味料メーカーから、調味料を保管するタンク製作の問い合わせがありました。大手調味料メーカーともなると、設備を専門に扱う担当者を配置しています。調味料には様々な種類があり、製造プロセスも多岐にわたります。原料の種類や状態によって求められる耐食性や表面処理、強度、耐久性が異なるため、どのような金属材料を使用して、どのように製作するのがベストなのか、設備の専門家であるお客様の担当を納得させるには、根拠や事例を持って提案しなければなりません。また設置するスペースが限られ、タンクに求める機能も多く、タンクの構造がより複雑になったことも製作困難度を高める要因となりました。そのため当案件への取組はこれまで経験したことのない、難易度の高いチャレンジとなりました。
チームアークハリマの力を結集
タンクを設置するスペースが狭く、容易にメンテナンスができない。またタンクをつなぐ多数の配管が干渉しないような設計など、営業担当だけでは、判断が難しいですが、プラントエンジ部生産技術課では、CAD、材料、機械加工、製缶、溶接など各分野のスペシャリストが在籍しており、営業と連携しながら、お客様が求める品質基準、納期を満たす具体的な製作方法がないか検討しました。自社で無理な加工は、協力会社の力も借りながら、チームアークハリマとして対応することにより、製作が困難と思われた調味料タンクを無事に納品することができました。これによりお客様から当社のものづくり技術、品質管理体制を高く評価して頂きました。当案件は、当社の潜在能力の高さを知ることになりました。
製作事例
ロボット溶接製品
ボイラー関連製品
攪拌機羽(二相系ステンレス)
ハウジング